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有元 利夫 Toshio Arimoto

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有元 利夫(1946〜1985)

有元利夫は日本の洋画家です。妻は日本画家、陶芸家の有元容子。イタリアルネッサンス期のジョット、ピエロ・デラ・フランチェスカや日本の古仏、「平家納経」などを敬愛し、それら「古典」や「様式」のもつ力強さに惹かれ、影響を受けました。生涯に制作したタブローは400点に未満。それらは岩絵具や顔料を色材とし、アクリル、膠等の媒剤を用いてごく少数の例外を除き全てキャンバスに描かれています。
女神を思わせる人物像をモチーフとした作品がほとんどで、雲、花弁、トランプ、カーテン等をモチーフを彩る素材として好んだようです。タブロー以外では、塑像や木彫、版画等の制作に意欲を見せ、水性絵具による素描も残しています。 また、バロック音楽を好み、自身でリコーダーの演奏もしました。わずかですが作曲も試みています。

卒業制作ではピエロ・デッラ・フランチェスカらの作品を引用しつつ独自のスタイルを探る連作を出品し、作品は大学買い上げとなりました。若くして安井賞を受賞し、画壇に華々しく迎えられましたが独自のペースで制作を続け、作風にも表立って大きな変化はなく、初期には額も自分で制作していました。絵画のほかには素朴な木彫やブロンズも制作。2001年から翌年にかけて回顧展「花降る時の彼方に」が開催されました。
有元利夫の作品は「小川美術館」などで見ることができます。

有元利夫の絵画・洋画買取は古美術八光堂にお任せください。全国どこへでも出張買取いたします。

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有元 利夫 年表

 
1946年
岡山県津山市に生まれる。
1953年
台東区立谷中小学校入学。在学中から油彩を始める。絵画コンクールに出品「友人(木版画)」最優秀賞。
1962年
駒込高等学校入学。東京藝術大学の大学院生だった版画家の中林忠良が、美術の時間講師として教鞭を取る。
1965年
私立駒込高等学校卒業。
1969年
東京芸術大学美術学部デザイン科入学。
1972年
丸山寿嗣・箕浦昇一・北村治・三井卓大・有元利夫の5人共同で朝日広告賞・毎日広告賞に応募、毎日広告賞佳作入選。卒業制作「私にとってのピエロ・デラ・フランチェスカ」10点連作作品。渡辺容子と結婚。
1973年
電通就職。
1974年
箕浦昇一と本格的な二人展。「曙光」「運動する人」出品。
1975年
個展開催。「こもりく」「重奏」「手品師」「麗色」「夜の居間」18点出品。
1976年
小品七人展「雲」「行く日」「飛行」5点出品。個展。バロック音楽によせて「ロンド」「プレリュード」「サラバンド」「ガボット」15点出品。電通退社。東京藝術大学で非常勤講師。
1977年
日本画と洋画の仲間で六人展開催。個展。図録「誕生」「古曲」42点出品。出品作のうち「誕生」が彫刻の森美術館に収蔵。
1978年
池田政治・石川充宏・下川昭宜・森田やすこ・有元の5人の彫刻展。「フェラーラ」「コケット」「音楽を聴く人」ブロンズ3点出品。安井賞展「花降る日」「古曲」出品。「花降る日」が第21回安井賞特別賞受賞。「古曲」賞候補 選考委員会賞(特別賞)。銅版画集『7つの音楽』(版画:有元利夫 作曲:田鎖大志郎)発刊記念展開催。
1979年
第1回明日への具象展「晴れた日の出来事」出品。第31回立軌展がセントラル美術館で開かれ「花火のある部屋」「机の上の出来事」を招待出品。立軌会会員に推されるが辞退する。第3回具象現代展「部屋の遊戯」「ある経験」2点出品、優秀賞受賞。櫃田伸也との二人展「海からの来訪」「雲の手品」タブロー7点,デッサン4点出品。有元利夫展「占いのテーブル」「音楽を聴く人」18点出品。「どう料理するか」銀の素材を使ったアクセサリー類を制作する。
1980年
第2回明日への具象展に「春」を出品。第4回具象現代展、有元利夫展開催。「室内楽」「平均律」「厳格なカノン」「覆われた時計」「テアトルへの道」など新作タブロー26点,ブロンズ3点,木彫1点出品。同展に出品「室内楽」翌年、東京国立近代美術館に収蔵される。
1981年
小さな油絵と彫刻展「遠くを見る人」出品。第3回明日への具象展に「朝の雲」を出品。この作品は出品後、描き直し加筆したのち82年2月に完成。第24回安井賞展に「室内楽」と「厳格なカノン」を出品。2点とも安井賞候補となり「室内楽」が安井賞受賞。雑誌「芸術新潮」1980年1月号から12月号まで<バロックの情景>と題して毎月1点ずつ発表したデッサンと中心に、有元利夫ドローイング展を開く。第5回具象現代展2点出品。有元利夫展開催。画文集「有元利夫 女神たち」「有元利夫作品集」(リトグラフ2葉付き)美術出版社。銅版画集「12 pieces of Baroque Music」石版画集「MAGIC」を彌生画廊から発刊。
1982年
第25回安井賞記念展「室内楽」「会話」出品。第4回日本秀作美術展「朝の雲」出品。開館30周年記念T、近代日本の美術1945年以降展 東京国立近代美術館開催「室内楽」展示。有元利夫展開催。「ポリフォニー」「音楽」「ロンド」「春の少女」「光る箱」29点出品。銅版画集『NOTEBOOK 1982』発刊。
1983年
第2回美術文化振興協会賞受賞。受賞記念、明日への展望― 洋画の五人展「花降る日」「思い出を運ぶ人」「室内楽」15点出品。第7回具象現代展「蜻蛉」出品。有元利夫展開催。版画と立体を発表。裸体画100年の歩み展開催「春の少女」出品。銅版画集「3 pieces de JEUNES FILLES」。銅版画集「8 pieces d'ARLEQUINES」。銅版画集「NOTEBOOK 1983」と石版画集『Les QUATRES SAISONS』発行。
1984年
第1回日本青年画家展開催「7つの音」出品。優秀賞受賞。現代絵画の20年―1960〜70年代の洋画と新しい<平面>芸術の動向展開催「花降る日」出品。第8回具象現代展出品。第6回日本秀作美術展「雲を創る人」出品。有元利夫展を彌生画廊で開催。「七夕の夜」「出現」 20点出品。銅版画集『一千一秒物語』発刊。「THE WORKS OF TOSIO ARIMOTO 1979-1984」刊行。
1985年
「有元利夫その世界展」開催。タブロー10点 水彩15点 他版画、立体などを展示。2月24日逝去。38歳。

有元 利夫 代表作

「こもりく」 (1975年)
「花降る日」 (1977年) 安井賞特別賞受賞作
「望郷」 (1978年)
「遥かなる日々」 (1978年)
「春」 (1979年)
「室内楽」 (1980年) 安井賞受賞作
「厳格なカノン」 (1980年)
「ポリフォニー」 (1982年)
「音楽」 (1982年)
「出現」 (1984年)
有元 利夫 代表作「花降る日」
有元 利夫「花降る日」(1977年)

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