
難波田 史男 Fumio Nanbata

難波田 史男(1941~1974)
難波田史男は繊細なタッチで幻想的な心象風景を描いた画家です。
60年代から70年代初頭に青春時代を過ごした史男は、自分の心の中に生まれてくる歓びや苦悩をありのままに描き出し、今も多くの人の共感を呼んでいます。
自室にこもり、クラシック音楽をかけながら、自分の中にあるイメージを引き出すように、史男は続けざまに絵を描いてゆきました。
「世界が、私から逃げ出して行くという意識が、私をして、絵を描かしめる。逃げ出して行く世界を追いかけながら私は描くのだ」と史男は言います。
史男の絵には、人物のようなかたち、不思議な生き物、太陽や宇宙、植物、風景など、さまざまなモチーフが登場しますが、それらは現実の世界ではなく、彼の中に存在するもう一つの世界の中のイメージであるといえます。
史男は、一貫して自身の心の中をデッサンし続けたのです。
難波田史男の作品は富山県富山市にある「難波田龍起・史男記念美術館」で鑑賞することができます。
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難波田 史男 年表
- 1941年
- 抽象画家・難波田龍起の次男として東京都世田谷区に生まれる。
- 1957年
- 早大高等学院に入学。
- 1960年
- 文化学院美術科に入学。
- 1962年
- 文化学院中退、制作に没頭する。
- 1965年
- 早大文学部美術専攻へ入学。
- 1966年
- 第一次早大紛争が起こり、苦悩する毎日が続く。
- 1970年
- 早大文学部美術専攻卒業、卒論は「現代美術における小説の役割‐現代フランス小説」。
- 1974年
- 九州旅行の帰途、瀬戸内海を航海中のフェリーより転落、行方を絶つ。
難波田 史男 代表作
- 「涙の川」 (1962年) 東京国立近代美術館所蔵
- 「ある日の幻想」 (1963年) 東京国立近代美術館所蔵
- 「無題」 (1964年) 東京オペラシティアートギャラリー所蔵
- 「少年の日の追憶」 (1967年) 東京国立近代美術館所蔵
- 「無題」 (1968年) 東京国立近代美術館所蔵
- 「流浪の人」 (1970年) 東京国立近代美術館所蔵
- 「空」 (1971年) 東京国立近代美術館所蔵
- 「海」 (1972年) 東京国立近代美術館所蔵
- 「秋の果実」 (1973年) 東京国立近代美術館所蔵

難波田 史男「無題」(1964年)













