
片岡 球子 Tamako Kataoka

片岡 球子(1905〜2008)
(写真は「gooブログ」様より引用)
片岡球子は独自の画風でご自分の道を極められ、文化勲章をはじめ、数多くの賞を受賞され、長く活躍されている日本画家です。
札幌で醸造業を営む大きな商家の、8人きょうだいの長女としてお生まれになりました。大勢の従業員がいるため、一日に一俵の米を炊くほどの大所帯で、片岡さんのお母様は利き酒や納税申告といった家業と家事の一切を取り仕切るという大変な働き者でした。さらにお母様は子どもたちの教育にも非常に熱心で、文字ひとつとっても教科書と違っていれば書き直しをさせたのだそうです。
札幌高女時代、片岡さんの得意科目は数学と英語でした。ところが、あるときスズランを写生する時間があり、工夫をして描き上げた作品が学年の代表作に選ばれたのです。そして、その年の学芸会では参観の保護者の前で絵を描くように命ぜられ、それ以来、学芸会では片岡さんが皆の前で絵を描くことが恒例となりました。
絵画のとりことなった片岡先生は絵かきとして世に出るまで、さまざまな葛藤を乗り越えて来られました。一人の人間が「生きる」ということは、どんなに多くの愛に支えられているものなのか。片岡さんはそのことを「情(こころ)あってこそ」と表現されています
暖かな愛情に支えられ、新しい制作に挑む力を持ち続けてきた片岡さんは、日本美術院同人に推挙されたのちにも、常に新しい世界を拓くべく、挑戦と勉強を続けていらっしゃいます。
片岡球子の作品の数々は「片岡球子専門店 胡桜美術」において見ることができます。
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片岡 球子 年表
- 1905年
- 北海道札幌市に生まれる。
- 1922年
- 北海道庁立札幌高等女学校師範科を卒業、画家になることを決意、女子美術専門学校日本画科高等科入学。
- 1926年
- 女子美術専門学校卒業、神奈川県立横浜市大岡尋常高等小学校教諭に就任。
- 1930年
- 日本美術院再興第17回展入選「枇杷」、研究会員になる。
- 1935年
- 日本美術院絵画部第19回試作展入選。「炬燵」試作賞受賞。
- 1938年
- 日本美術院絵画部研究会員研究会「寒空」大観賞第一賞受賞。
- 1939年
- 日本美術院絵画部研究会「新緑」大観賞第二賞受賞、第26回院展入選「緑陰」、院友に推挙。以後毎回入選。
- 1942年
- 日本美術院絵画部研究会「祈祷の僧」大観賞受賞。
- 1946年
- 安田靫彦に入門、第31回院展無鑑査出品作「夏」日本美術院賞受賞。
- 1948年
- 第33回院展入選「室内」日本美術院賞受賞。
- 1950年
- 第35回院展入選「剃髪」日本美術院賞・白寿賞受賞。
- 1951年
- 第36回院展入選「行楽」奨励賞・白寿賞受賞、東京芸大山本豊市教授より彫刻デッサンを学ぶ。
- 1952年
- 第37回院展入選「美術部にて」日本美術院賞・大観賞受賞、日本美術院同人に推挙。
- 1955年
- 横浜市立大岡小学校を依願退職。女子美術大学日本画科専任講師就任、東京都世田谷区粕谷町に転居。
- 1959年
- 日本美術院第14回春季展「海岸」出品。第24回展まで毎回出品。
- 1960年
- 女子美術大学日本画家助教授。
- 1961年
- 院展出品「渇仰」1960年(昭和35年)度文部省買い上げ優秀美術品。片岡球子日本画展で火山がテーマの作品発表。以後、富士山をテーマとするまで6〜7年間、各地の火山を取材し作品制作。第11回芸術選奨文部大臣賞を受賞、第46回院展に舞楽テーマの初作品「幻想」出品、文部大臣賞受賞、日本美術院評議員に就任。
- 1962年
- 第5回現代日本美術展に「桜島の昼」「桜島の夜」招待出品、初の渡欧。フランス・イタリア・イギリス各地の美術館を巡る。
- 1965年
- 女子美術大学日本画科教授に就任。
- 1966年
- 女子美術大学客員教授、愛知県立芸術大学日本画科主任教授に就任、「面構」シリーズ制作開始、「富士山」シリーズを製作開始。
- 1970年
- 北海道庁の依頼「函館街頭風景」制作(道庁赤レンガに展示)神奈川県藤沢市辻堂東海岸に転居。
- 1971年
- 第56回院展「面構一 葛飾北斎」「面構二 東洲斎写楽」出品。
- 1972年
- 個展「富嶽三十六景」がパリで開催され、1ヶ月ほどパリに滞在する。
- 1973年
- 定年により愛知県立芸術大学客員教授。
- 1975年
- 自伝「情(こころ)ありて」執筆 第59回院展出品作「面構 鳥文斉栄之」第31回日本芸術院賞恩賜賞受賞、院展六十年の歩み展に「面構 安藤広重」(1973年・昭和48年)を出品。
- 1976年
- 秋の叙勲で勲三等瑞宝章受章。
- 1978年
- 日仏現代美術パリ展(パリ、グラン・パレ)に「喜多川歌麿」出品。国際交流基金買上、第27回神奈川文化賞受賞。
- 1981年
- 日本美術院理事に就任。NHKテレビ番組「女性手帳(球子画ばなし)」出演、放映。
- 1982年
- 日本芸術院会員に就任。
- 1983年
- 第38回春の院展に「ポーズ1」出品(初めての裸婦作品)。
- 1986年
- 文化功労者。
- 1989年
- 第42回中日文化賞受賞、文化勲章受章。
- 1990年
- 藤沢市名誉市民。
- 1993年
- 愛知県立芸術大学教官・卒業生と約20年かけた「法隆寺金堂壁画模写」全32面が完成、一般公開。
- 1996年
- 愛知県立芸術大学美術学部に愛知県奨学基金として1億円寄贈。
- 1998年
- 日本美術院創立百周年記念展東京展に「面構 豊太閤と黒田如水」(1970年・昭和45年)「ポーズ15」(1997年・平成9年)出品。
- 1999年
- 都営地下鉄大江戸線築地市場駅構内「ゆとりの空間」設置される「江戸の浮世絵師たち」原画制作。
- 2000年
- 「熱き挑戦・・片岡球子の全像」展が横浜美術館で開催。
- 2008年
- 急性心不全のため103歳で死去。
片岡 球子 代表作
- 「渇仰」 (1960年) 東京国立近代美術館所蔵
- 「阿波踊り」 (1967年) 片岡球子専門店 胡桜美術所蔵
- 「椿樹と子供」 (1973年) 片岡球子専門店 胡桜美術所蔵
- 「花咲く富士」 (1976年) 片岡球子専門店 胡桜美術所蔵
- 「椿咲く富士」 (1978年) 片岡球子専門店 胡桜美術所蔵
- 「福 助」 (1981年) 片岡球子専門店 胡桜美術所蔵
- 「面構(歌川国貞と四世鶴屋南北)」 (1982年) 東京国立近代美術館所蔵
- 「面構 妙心寺六祖雪江禅師と衡梅院東海石門師」 (1984年) 東京国立近代美術館所蔵
- 「青木ケ原の富士」 (1986年) 片岡球子専門店 胡桜美術所蔵
- 「富士」 (1992年) 片岡球子専門店 胡桜美術所蔵
- 「めでたき富士」 (1999年) 片岡球子専門店 胡桜美術所蔵
- 「めでたき富士(白寿記念)」 (2004年) 片岡球子専門店 胡桜美術所蔵

片岡 球子「めでたき富士」(1999年)











