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楽 焼Yaki Raku

楽家 写真

楽焼 楽家(桃山時代~)

(写真は「楽 焼」様より引用)

楽焼は京都の陶家「楽家」代々の手捏ね軟質施釉陶器の総称です。作品は茶道具が茶碗、茶入、香炉、水指、香合などあります。

一般的に電動轆轤や足で蹴って回す蹴轆轤(けろくろ)を使用せず手とへらだけで成形する「手捏ね」(てづくね)と呼ばれる方法で成形した後焼成した軟質施釉陶器です。
狭義には樂家の歴代当主が作製した作品を示し、楽茶碗などとも呼ばれます。広義には同様の手法を用いて作製した陶磁器全体を指します。
これらには樂家の手法を得た金沢の大樋焼や京都の玉水焼なども含まれます。

千利休らの嗜好を反映した、歪んで厚みのある形状が特徴であります。 茶碗や花入、水指、香炉など茶道具として使用されます。

天正年間(16世紀後半)、瓦職人だった長次郎が千利休の指導により聚楽第を建造する際に使用された土を使って焼いた「聚楽焼」(じゅらくやき)が始まりとされます。
二代目・常慶の父、田中宗慶が豊臣秀吉より聚楽第からとった樂の印章を賜り、これを用いるとともに家号にしたことから楽焼となった、との説が広く知られます。
正統な楽家の楽焼を本窯、傍流の楽焼を脇窯といいます。

楽焼作品の数々は京都市上京区にある「楽美術館」において見ることができます。

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楽 焼 年表

 
桃山時代-1589年
初代:長次郎。
1561-1635年
二代:常慶。田中宗慶の次男。大降りでゆがみのある茶碗「香炉釉」を始める。本阿弥光悦と交流。
1599-1656年
三代:道入。二代長男。名「吉兵衛」後「吉左衛門」。別名「ノンコウ」。先代とは全く異なり朱色・黄色など多数の釉薬を使用し明るい作風。本阿弥光悦の影響と考られる。
1640-1696年
四代:一入。三代の息子。名「佐兵衛」後「吉左衛門」。初代を模範とし父[道入]の技法を取入れ 地味な色調の中に光沢を持つ作風。
1664-1716年
五代:宗入。雁金屋三右衛門の子、四代の婿養子。名「平四郎」後「惣吉」。「吉左衛門」襲名。
1685-1739年
六代:左入。大和屋嘉兵衛次男、五代の婿養子。「光悦写し」茶碗に定評。
1714-1770年
七代:長入。六代長男。茶碗以外に香合や花入れなど多数の作品を制作。
1745-1774年
八代:得入。七代長男。病弱のため、父の死後に弟に家督を譲り隠居「佐兵衛」と改名。後も制作を続けるが30歳で早世。25回忌の時に「得入」と賜号され、正式に歴代。
1756-1834年
九代:了入。七代次男。「三代以来の名工」へら削りの巧みな造形に特徴がある。
1775-1854年
十代:旦入。九代次男。1811年家督相続。表千家9代・了々斎と共に紀州徳川家に伺候「偕楽園窯」開設に貢献。「西の丸お庭焼き」「湊御殿清寧軒窯」などの開設に貢献 徳川治宝より「樂」字を拝領。織部焼、伊賀焼、瀬戸焼などの作風や意匠を取り入れ、技巧的で華やか。
1817-1902年
十一代:慶入。酒造業・小川直八三男。十代婿養子。1845年に家督相続。明治維新後、茶道低迷期の中、旧大名家の華族に作品を納めるなど家業維持に貢献。
1857-1932年
十二代:弘入。明治4年に家督相続、晩年になって多数の作品を制作する。大胆なへら使いに特徴があるとされる。
1877-1944年
十三代:惺入。十二代長男。釉薬、技法の研究を最も熱心に行い、樂家家伝の研究を行う。昭和10年-昭和17年にそれらの研究結果『茶道せゝらぎ』雑誌刊行。
1918-1980年
十四代:覚入。十三代長男。彫刻の理論を生かした立体的造形は他代には見られない特徴。昭和53年、樂家歴代史料を基に「樂美術館」開設。同年文化庁より無形文化財指定。
1957年
十五代:樂吉左衛門。当代、本名「光博」京都府立朱雀高等学校・東京芸術大学彫刻科卒。イタリアローマ・アカデミア留学。昭和56年11月襲名。日本国内外で数々の賞を受賞し「陶芸作家」としての評価も高い。1997年に織部賞を受賞。

楽 焼 代表作

「三彩獅子香炉」 (初代長次郎) 楽美術館所蔵
「黒茶碗」 (初代長次郎) 楽美術館所蔵
「香炉釉」 (二代吉左衛門・常慶) 楽美術館所蔵
「左入二百」 (六代吉左衛門・左入) 楽美術館所蔵
「日蓮像」 (七代吉左衛門・長入) 楽美術館所蔵
「焼貫黒樂茶碗 銘 風舟」 (十五代吉左衛門) 楽美術館所蔵
「焼貫黒樂茶碗 銘 海市」 (十五代吉左衛門) 楽美術館所蔵
「焼貫黒樂茶碗 銘 鮫人」 (十五代吉左衛門) 楽美術館所蔵
「黒樂茶碗 銘 夜渡海」 (十五代吉左衛門) 楽美術館所蔵
「焼貫黒樂茶碗 銘 氣昏雨已過 突兀山復出」 (十五代吉左衛門) 楽美術館所蔵
「焼貫茶入」 (十五代吉左衛門) 楽美術館所蔵
「層冰峨峨」 (十五代吉左衛門) 楽美術館所蔵
楽 焼
楽 焼「層冰峨峨」(十五代吉左衛門)

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